2007年06月29日

バイオ燃料景気に沸く

ブラジルから

 ブラジルの農作地帯がバイオ燃料景気に沸いている。エタノール燃料(アルコール燃料)生産大国の米国とブラジルが今年三月、両国首脳会談の席でエタノール燃料の政府間提携に至ったことが、バイオ燃料ブームに火が付いた大きな理由の一つだ。ブラジルのエタノール燃料に世界の目が向いた。

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 最近では、世界的な投資家のジョージ・ソロス氏が今月、ブラジルでのエタノール生産の原料となるサトウキビの生産や燃料工場建設に九億ドル(約一千億円)の投資を決めたばかりだ。ソロス氏は「有益なビジネスとして、絶好の対象だ」とエタノール生産に期待を掛けているという。

 期待を掛けているのは、ソロス氏だけではない。世界の投資家が「金のなる木」ならぬ「金のなるサトウキビ」として、投資の可能性を模索しているし、ブラジル側も有力な投資家を探している。

 同国は近年、緩やかながらも毎年のように景気拡大を続けてきたが、貧富の差は逆に大きく開いてきた、というのが現実だった。一部調査によると、3%に満たない富裕層がブラジルの富の半分以上を握っているという。

 今回のバイオ燃料景気に関しても、世界からの投資を受け入れるだけの基盤がある農場主や企業家、政治家ら一部が直接的な恩恵を大きく受け取っているわけだ。

 ただし、バイオ燃料景気の影響は、確実にそれ以外にも出始めている。事実、バイオ燃料生産に向けた新規投資が進んでいる市町村を訪れてみると、街の至る所で病院など新規公共施設の建設を約束する看板やパンフレットなどが目に入る。それだけでも、実に多額の資金がエタノール燃料生産を通じて、海外からブラジルに流入し始めているのが分かる。

 とはいえ、現在は「エタノール景気と言われるが、一般人には関係ないよ」という声があくまで支配的だ。

(S)

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