2007年07月03日

旅行中の盗難には注意を!

フランスから

 パリのドゴール空港の一般搭乗客の預けた荷物の積み下ろし係員が、盗難行為を行ったとして裁判が行われている。今回起訴されているのは二十一人で、容疑は二〇〇一年から〇三年にかけ、預けられたスーツケースの中から、現金、携帯電話、カメラ、宝石などが盗まれた事件に関与した疑いだ。

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 そこで気になるのが被害総額だが、エール・フランス航空だけで、年間二千人近くの利用者が被害届を出しており、日本円にして約二億円相当の被害が出ているそうだ。被害者の国籍を見ると、日本人、英米人、中国人が多いという。犯行はチームプレーで計画的に行われており、高額商品の入ったスーツケースだけが狙われている。

 盗まれた物は、現金、香水、ビデオカメラ、たばこ、携帯電話、ブランド品小物や衣服、装飾品などで、容疑者の中には半年間で約二百五十のスーツケースをこじ開け、貴重品を盗み出したとの証言もある。そのほとんどが係員数人が共謀し、計画的で手順よく犯行が行われていたようだ。

 何とも気分の悪い話で、これが世界一の観光大国フランスで起きているところが深刻さを表している。容疑者の供述では、日本人乗客のスーツケースの場合は、鍵が掛かっていないスーツケースも少なくなく、パリで購入したブランド品の数々が入っていたり、時には大金が入っていることもあり、特に狙われていたとの証言もある。

 機内持ち込みの手荷物の制限が厳しくなる中、預ける荷物に何でも入れてしまうことも多くなった。せっかくの楽しいパリへの旅が、一瞬にして失望に変わらないためにも、スーツケースには、厳重に鍵を掛ける必要がありそうだ。

(A)

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sekai_no_1 at 09:21│Comments(2)TrackBack(1)ヨーロッパ 

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1. グローブトロッター 天国!  [ グローブトロッター 天国! ]   2007年07月05日 11:39
グローブトロッターのスーツケースは雑誌で紹介されてからブレーク中です。ハンドメイドで手作りの...

この記事へのコメント

1. Posted by karu   2007年07月03日 15:58
むむっ、すみません。最初読んで時の感想は、「フランス人って文明化されてない野蛮人だな」でした。一般化してはいけないんですが。 中華思想を持ち、日本など時には鼻で笑うフランスが、こういうことをしたと聞くと、こちらも「ふっ」と鼻で笑いたくなります。 二読して、一般化はいかんな、しかし、クレームも受けながらなぜそんな状態が数年続くのか、システム上の不備(監視体制・クレーム処理)だな、と思いました。
2. Posted by Winnie   2007年07月04日 14:02
Karuさんにやや賛成。以前にも、フランスのホテルで置き引き盗が横行しているレポートがありましたが、これも同じ。監視カメラが設置されてれば防げる犯罪ではないでしょうか。

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