2007年07月05日

煙たがられる紫煙

シンガポールから

 世界的な禁煙運動がアジアにも浸透してきた。シンガポールでは今月から、喫煙法の改正によりバーやディスコ、カラオケ店といった娯楽施設での喫煙が禁止された。

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 同国ではショッピングセンターやレストランなど屋内施設は既にほぼ全面禁煙となっている。また昨年七月には、屋内施設だけでなく屋台での喫煙が禁止されるなど、禁煙区域は着実に広がってきている。

 ただこれまでバーやカラオケ店など一部娯楽施設で喫煙を認めていたのは「禁煙は営業に差し支える」という業者の強い反発があったためだ。ただ紫煙をブロックする禁煙運動が世界的な市民権を獲得していることからシンガポール政府は、「娯楽産業の営業を妨げるものではない」と判断し喫煙法改正を決めた。

 シンガポールでは先代のリー・クアンユー時代、カジノ産業を認めてこなかったが、息子のリー・シェンロン首相はカジノビジネス立ち上げに熱心に取り組んでいる。マカオや東南アジアのカジノでは、紫煙をくゆらせるか南京豆をほお張るかしながらバカラ賭博やルーレットなどに熱中する光景が一般的だが、シンガポールがセントーサ島などに誘致するカジノでは今回の禁煙措置で、専ら南京豆のかすだけが散らばるカジノになりそうだ。

 一方、タイでは昨年、ほぼすべての公共スペースを禁煙区域に指定するとともに、思わず目を背けたくなるような写真を使ったたばこパッケージを投入している。この新パッケージには、のどに穴の開いたチェーンスモーカーの病人など衝撃的な写真を使っている。「健康に害がある」と言葉による理性に訴えた警告だけでなく、インパクトのある写真を使うことで視覚に訴えたものだ。

 東南アジアでも急増しているホタル族に、赤信号がともっている。

(T)

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sekai_no_1 at 09:55│Comments(2)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by harumi   2007年07月07日 04:11
一体日本はいつになったら禁煙運動が始まるのでしょうか。
2. Posted by karu   2007年07月08日 18:31
ストレス社会の日本では、ストレス解消のためにもあるようなバーやディスコ、カラオケ店といった娯楽施設での喫煙禁止は難しいのではないでしょうか? せいぜい分煙では? 例えば、コーヒーは身体に悪い!という意見もありますが、それが問題にならないのは、個人の責任で飲んでいるからかと思います。 では、煙草も、煙を周囲の人が吸わないですむ(きちんとした分煙)ようにすれば、いいのではないかと思ったりです。

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