2007年07月09日
大富豪を振る
同社社長のビクトルさん(45)はある日、仕事熱心で誠実なニーナさんの存在を知る。彼は年収十億円を超える大富豪で独身。
ビクトルさんは「仕事の話をしよう」とニーナさんを夕食に招待。レストランでじっくり彼女の話を聞き、すっかりほれ込んでしまった。
その後、ビクトルさんは頻繁に彼女をデートに誘い、独身のニーナさんも、快く対応していた。
二カ月後、ビクトルさんは夕食の後、彼女を自宅に招いた。ニーナさんは、「私はマジメなロシア正教徒。結婚するまで、深夜にあなたの部屋に行くようなことはしないわ」とキッパリ拒絶。
ビクトルさんは、カルチャーショックを受けた。今まで「会社社長」「年収十億」でたいていの女性を口説けたのだ。「金」「肩書」に左右されない女性が初めて出現したのである。彼は、「この女性を妻にしよう」と固く決意した。
しかし、事は思い通りに進まなかった。ビクトルさんの独裁的な経営手法に嫌気が差した幹部が談合し、一カ月の間に数人が転職。創業時からの友人に裏切られたビクトルさんの、酒量は増えていく。
ニーナさんは、酒におぼれる彼の姿を目にし、別れることを決心した。
筆者はニーナさんに、「大富豪をなぜフッタのか」ときいた。彼女は、「長い人生、お金の量は増えたり減ったりするわ。金のあるアル中と、金のない誠実な男性。私なら、誠実で酒を飲まない人と暮らしたい」と断言。
ビクトルさんは、理想の女性に捨てられ、ますます酒におぼれる日々。自分の理想に忠実なニーナさんは、転職し幸福に暮らしている。
(Y)
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この記事へのコメント
1. Posted by yakutatazu 2007年08月24日 19:00
ロシアつておもしろい国だ、それにひきかえアメリカは味気ないね。
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