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　今までは粗大ゴミの回収は年に二回ほど決められて日にしか行われていなかった。しかし、市が新しく契約したゴミ回収業者は、一週間に一度決められた地域ごとの通常のゴミ回収日に合わせて粗大ゴミを出せば、回収してくれるようになった。十年間、粗大ゴミ回収日をミスしてきた記者にしてみれば、新しい粗大ゴミ回収サービスは願ったりかなったりだ。

　わが家の車庫は広いため、友人、知人が引越しのたびごとにお荷物になりそうなものを置いて行った。親切心でそうしたのだが、チリも積もれば山になるどころか、粗大ゴミのような大きな物を置いて行くのだから、気が付いてみれば車庫は手の付けようがないほどのゴミ集積所と化してしまっていた。

　わが家の一部屋を人に貸す決定をしてから、一大決心してこのゴミを整理しているのだが、未練がましい気持ちがあったら荷物は整理できない。とにかく捨てるということを前提に、車庫の荷物の整理、押入れの荷物の整理に取り組んでいる。

　しかし、こうしたゴミの整理を通して自分の心が洗われるような気分になるのは不思議なものだ。水とゴミの回収費用として二カ月に一度、百二十ドルほどを市に収めているのだが、その恩恵は計り知れないものがある。

（Ｍ）

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