2007年07月23日

趣味を仕事に

ロシアから

 ビクトルさんは、ロシアの投資会社に勤務している。とはいえ、仕事内容が変わっている。接待専門なのだ。

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 資本主義になった今でも、ロシアには労働者の天国(共産主義)時代の名残がある。勤務時間は、朝九時から夕方六時まで。昼休みが一時間。そして、ほとんど残業はしない。五時四十五分には帰る支度を始め、六時ぴったりに会社を出る。では、誰が顧客を接待するのか。

 飲み食いが唯一の楽しみのビクトルさんは、何と昼の四時に出勤する。そして上司から、「きょうはどこの会社の誰々とレストランに行け」と指令を受ける。そして、だいたい六時すぎに顧客と待ち合わせ、深夜まで遊ぶ。

 しかし、奥さんとの仲は良好だ。昼食は一緒に食べられるし、給料も悪くない。そして、毎日のように高級レストランから「お土産」を持ってくるからである。

 ビクトルさんがこの役職に就いてから約三年。会社の金を使い、モスクワ中のレストランを回った。しかし最近は、この幸せな仕事にも、嫌気が差してきた。

 まず第一に、体重がどんどん増えていること。同僚は、「貫録がある」と褒めるが、奥さんは毎日、「やせなさい!」とプレッシャーを掛ける。

 第二に、ウオツカを毎日飲むこと。酒は大好きだが、体は大丈夫だろうか。

 ビクトルさんは半年悩んだ末、独立を決意した。自分のレストランを作ることにしたのだ。レストランを知り尽くす彼は、「お客が集まる外装、内装、雰囲気、値段、料理が手に取るように分かる」と自信たっぷりだ。

 「最も幸せな人は、趣味を仕事にしている人」というのは、日本でもロシアでも変わらない。奥さんも友人たちも、最強のグルメ・ビクトルさんの成功を確信している。

(Y)

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