2007年08月06日

働かない夫

ロシアから

 共産主義時代のロシアでは、生活様式が画一化されていた。それもそのはず。国民は皆公務員。失業はなく、貧乏にならないかわり大金持ちにもなれない。外国には勝手に行けないし、外資系企業で働く人もいない。価値観も「共産主義」で統一されていた。

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 しかし今は、価値観も家族の在り方も多様化している。

 マリアさん(35)は、日系企業で働いている。給料は、日本円で約二十万円。結婚しているが、夫のイワンさん(40)は無職。

 イワンさんは、マリアさんと結婚してから六年間で、二十回くらい転職を繰り返している。仕事を辞める理由は、「朝起きるのがシンドイ」「職場が遠い」「上司が厳しい」「給料が安過ぎる」等々。要するに、働く意欲がないのだ。

 では、彼は毎日何をしているのか。よく眠り、テレビを見、家庭菜園などをしている。料理・洗濯も妻任せ。

 それでもマリアさんは幸せだ。会社の同僚たちは、「あんな男とは別れなさい」と勧めるが、気にならない。「愛」があればいいではないか。

 しかし、最近彼女も悩みはじめた。子供が欲しくなったのだ。年齢を考えるとのんびりしていられない。

 マリアさんはイワンさんに質問した。

 「子供ができたら、私働けなくなるけど……」

 イワンさんは答えた。

 「子供ができたら、おれが働くよ!」

 どうやら、子供ができるまでは、動く気はないようだ。信用できるのか。

 こんな時ソ連女性であれば、夫を蹴(け)飛ばし、「仕事を見つけるまで帰ってくるな!」と追い出しただろう。しかしマリアさんは新世代。「まあ、なるようになるわ」と悩むのをやめた。

 ちなみに職場で彼女は、(すべて受け入れ許す)「聖女マリア」と呼ばれ、愛されている。

(Y)

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sekai_no_1 at 09:02│Comments(2)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2007年08月07日 11:23
子供時代に読んだ、「イワンの馬鹿」という物語を思い出しました。やっぱり、イワンは馬鹿だったのだねえ。
2. Posted by yakutatazu   2007年08月09日 19:40
ぼくもマリアさんの夫になりたい。

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