2007年08月11日

あいさつも通じない

韓国から

 先日、北朝鮮滞在歴五年の韓国ビジネスマンから、こんなエピソードを聞いた。

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 「北朝鮮の労働者と一緒に仕事をしていたころ、朝、韓国人の部下が工事現場で彼らに『食事をしましたか』とあいさつすると、いつも怪訝(けげん)そうな顔をされたそうです。そして、それに続けて『自分はチュク(おかゆ)を食べてきた』と言ったら、彼らは一斉に『あなたの上司は仕事をさせておきながら飯もきちんと食べさせないのか』と言ってきたというのですよ。その後、しばらく私は悪者扱いされ、えらい目に遭いました」

 韓国で「食事をしたか」は「こんにちは」「こんばんは」と同じくらい、ごく普通のあいさつ言葉として定着しているが、一方の北朝鮮ではそうではない。チュクは韓国で今や人気料理の一つであり、アワビや鶏、松の実、カボチャ、黒ゴマなど種類も豊富で手間もカネもかかる立派なメニューだが、北朝鮮でおかゆはコメのご飯が食べられない貧しい人たちが食べるもの。つまり南北間には習慣・文化の違いが歴然として存在するのだという。

 ビジネスマンはまた、こんな体験もしたそうだ。

 「北朝鮮の人たちが大勢いる場で、ジョークのつもりで『自分はバン共和国だ』と言ったら、その途端、彼らは色をなして私をにらみ付けるではありませんか」

 バンとは「半」、つまり彼としては、北朝鮮の滞在歴が長くなってもまだ半分しか北朝鮮のことが分かっていないという意味で「半共和国」と言ったのが、先方は発音すれば同じになる「バン=反」、つまり「反共和国」と受け取ったのだという。

 二十八日からの南北首脳会談に韓国社会は早くも過熱気味だが、あいさつもジョークも通じないほど溝を深めた南北の現実は、韓国でも意外に知られていない。

(U)

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sekai_no_1 at 08:47│Comments(1)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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この記事へのコメント

1. Posted by 駐在員   2007年08月22日 07:51
ハングルはよく分かりませんが、バンという音が半と反の共通の意味にとられるなら、半共和国か反共和国となるでしょう?その発言を行った方は、海外で仕事をしているにしてはあまりに不注意なように思います。
アラブ諸国でなくてよかったですね。

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