2007年08月16日

航空機事故に想う

ブラジルから

 先月十七日にサンパウロ市のコンゴーニャス空港で発生、ブラジル航空史上最悪の惨事となったTAM航空機の事故は、ブラジルで連日の報道となり、多くの人々がテレビの前にくぎ付けになった。

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 空港外の燃料施設に飛行機が突っ込んで炎上、夜の空が赤く燃え上がった映像は実にショッキングだった。乗客・乗員、地上で巻き込まれた人々を含めて二百人以上が死亡、ジェット燃料の火災故、数千度の炎で焼かれた遺体は全く見分けがつかないほどの状態だと報道された。現在も、遺族の協力を受けてDNA照合で身元を確認している最中だという。

 その後、犠牲者家族へのインタビューなどが次々と放送された。二人きりの娘と年老いた母親をすべて事故で失い、泣き崩れる母親の姿には、多くの視聴者が涙したという。

 記者も事故の遭ったコンゴーニャス空港を利用することは何度もあった。同空港を最初に利用した際、記者の乗った飛行機がビルなどの立ち並ぶ街中に低空で降りていくので、同空港の立地条件を知らなかった記者は、少しばかり冷や汗をかいた覚えがある。

 コンゴーニャス空港は、幹線道路や住宅の密集する中にあり、「なぜ、こんな所に空港が」というのが初めて同空港を利用した人の正直な感想だと思う。航空関係者の間でも、「この空港で事故が発生すれば大惨事につながる可能性がある」と、危険性を指摘する声はあったそうだ。

 現在、ブラジル航空行政のトップでもある国防相が代わり、大胆な組織改革と安全確保のための投資に積極的だという。

 先月の事故後、連日のようにテレビ報道で流された悲惨な事故現場と遺族たちの慟哭(どうこく)する姿。彼らの姿を思い返すたびに、これ以上、あのような遺族を出さないようにしてほしいと願うばかりだ。

(S)

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