2007年08月17日

魂の休憩所

タイから

 タイの田舎に行くと、広大な田園の中にポツリポツリと小さな小屋がある。この小屋もタイ伝統の高床式になっており、トタンや椰子(やし)の葉などで葺(ふ)いた屋根の下に板の床があり、床から大地まで結構高い。

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 高床式の家屋は、うまく風が巡回するように作られているが、こちらの方は壁が取り払われ、自然の風が心地良さそうだ。

 タイの田園作業は日中、過酷な労働を強いられる。最大の敵は、足に吸い付いて血を吸うヒルでも、カエルを取りにくるヘビでもない。

 三期作も可能にする太陽光線こそが最大の敵だ。さすがに強烈な日差しの中ではタイ人といえども熱射病、熱中病を起こす。適度な水分補給と休憩が必要だ。

 こうした小屋は、過酷な太陽光を避けて休憩を取るための休憩所なのだ。

 なおチェンライの北、メーサロン山のラフ族の村に続く道の片隅には、ちょっとした屋根の付いたものが建っている。これは、人間のためのものではない。何と精霊たちが休む場所なのだそうだ。

 タイ北部の山岳部に住む少数民族の村々には、今もアミニズム(精霊信仰)が生きている。

 少数民族の村の中には、外部からの支援を受け入れる際にキリスト教に改宗したところも少なからずあるが、ずっと昔から続けてきた精霊信仰は、消えることなく生き続けている。

 農村では、しばしば家の前に子供の大きさの案山子(かかし)を目にする。これらは家で産まれた子供が悪霊にさらわれないように、身代わりとして置いてある魔よけみたいなものだ。

 東南アジアの奥深さは、目に見えない世界と共に生きているところにあるのかもしれない。

(T)

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sekai_no_1 at 10:24│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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