2007年08月24日

一難去ってまた一難

フィリピンから

 南国というと豊かな自然に囲まれノンビリ生きるイメージが強いが、実際に住むとそうでもない。

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 フィリピンでは六月ごろから雨期に入る。この時期には近海で発生する台風が増え、その幾つかは日本に向かうが国内にも多くの雨をもたらし各地の水源を潤す。

 ところが今年は中国大陸から流れ込んだ高気圧がルソン島全域を覆い、台風がフィリピンを避けて通り雨が降らない日々が続いた。七月には水不足が本格化し農作物への旱魃(かんばつ)被害も広がった。

 この天候で水位が下がったダムが放水をやめたおかげで、首都圏に電力を供給する水力発電所も停止。異常気象による雨不足はついに電力不足をも引き起こし、庶民は節水と節電を強いられるダブルパンチに見舞われた。

 この非常事態に空軍が飛行機による薬品散布で雨雲を刺激する「人工雨作戦」に踏み切る一方、一般市民はカトリック司教の呼び掛けに応え「雨ごい」の祈りを全国でささげた。その祈りが通じたのか八月上旬に複数の台風が恵みの雨をもたらし水不足は一気に解消した。

 ところが今度は雨が降りやまずルソン各地で洪水や地滑りが発生。首都圏でも道路が水没し学校や役所が休みとなるなど首都機能がまひ。人々は天候の回復を祈る「晴れごい」をする羽目になった。

 世界各地で異常気象による天災が深刻化しているが、治水などのインフラが脆弱(ぜいじゃく)なフィリピンでは、市民生活への影響も大きく関心も高まっている。先日、日本で気温が四〇度を超えた時は、暑さになれた周囲のフィリピン人もさすが驚いていたが、私が「あっちも異常気象だよ」と説明するとしきりに納得していた。

(F)

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sekai_no_1 at 08:28│Comments(2)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by KK   2007年08月25日 00:45
一般の人にはなるほどな、というニュースなんだろうけど
何処が面白いの?
住んでる人にとっちゃ、面白いどころか、大変なんじゃないのかな?
2. Posted by karu   2007年08月27日 00:57
そういわれれば、フィリピン、いろいろ大変ですね。日本人なら、深刻になって、鬱状態になるけど、フィリピンの人はどうなんでしょう。けっこう、その日その日を、ジョークと政府への怒り・恨み(?)で乗り切っているのではないかと思ったりです。
カトリック司祭が率先して、「雨乞いの祈り」は、笑っていいのか、水資源のインフラの状況を考えて、落ち込んでいいのか、わかりませんね。
フィリピンという国の舵取りは大変そうです。

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