2007年09月11日

最近の欧州宗教事情

オーストリアから

 欧州はキリスト教文化圏に属する。キリスト教会に対して中世時代のような盲目的な信仰はもはや見られなくなったが、宗教(教会)は依然、住民の生活と密着している。

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 北欧のノルウェーではキリスト教会とイスラム教徒間で改宗の権利に関する合意書が調印された。同国では約85%の国民が福音ルーテル教会に所属し、イスラム教徒数は約七万人だ。合意文書はイスラム教徒がキリスト教徒に、キリスト教徒がイスラム教徒に改宗する自由を尊重するというものだ。スイスでもキリスト教会関係者が同様の合意書を二〇一〇年までに作成する方向で協議している。イスラム教徒がキリスト信者に改宗した場合、イスラム教社会から排撃されたり、暴行を受けるといった不祥事が発生しているからだ。

 一方、ドイツのケルン市では、イスラム寺院のミナレット問題が大きな社会問題となっている。独のトルコ・イスラム教同盟はイスラム寺院建設を計画している。計画によれば、二千人の信者を収容可能な寺院で、高さ三十メートルの丸天井に二本のミナレット(高さ五十六メートル)が予定されている。それに対し、キリスト教会関係者や政治家の一部からは反対の声が出ている。

 イスラム諸国では祈りの時間を知らせるアザーンが寺院のミナレットから鳴り響く。イスラム教徒は一日五回の祈りが義務付けられている。ケルン市でミナレットからアザーンが鳴り響けば、キリスト信者が大多数を占める同市の市民はきっと戸惑いを感じることだろう。

 同じ問題を抱えるオーストリアのケルンテン州では、ハイダー州知事が「わが州ではイスラム寺院の建設を全面的に禁止する」と表明した。

 かつて共産主義の挑戦を退けたキリスト教圏の欧州が今日、イスラム教のさまざまな攻勢に直面している。

(O)

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sekai_no_1 at 08:46│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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