2007年09月13日

同じルールで競う社会

エジプトにて

 九月初旬、スーザン・ムバラク大統領夫人が運営する「女性国際平和運動」主催の国際青年フォーラムが、世界百十三カ国から青年男女約六百人を集めて、シナイ半島最南端のリゾート地シャルムエルシェイクで開催された。テーマは「平和に向けた若者のパワー」と題して「若者は語り、われわれは聞こう!」だった。

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 大統領夫人の意図は、中東・アフリカ地域の青年が、欧米諸国の青年から刺激を受け、地域の伝統や宗教、思想のしがらみを超え、もっと自由に、特に女性が自分の能力を開発・発揮して社会への進出を果たし、経済・政治分野での活躍を通じて国家全体を活性化させることにあった。

 あるマスコミ関係者は、「社会・経済問題が主に討議され、政治論議がほぼ皆無だったため、抜本的な解決策は見えてこない」と酷評したが、確かに「お互い仲良くしよう」との共通認識は確立されたものの、現在吹き荒れている過激派のテロや、イスラム法の下で女性の自由が厳しく制限されている現実には何のメスも入れられておらず、今後の議論の深化が望まれる。

 多くの青年たちが共感を得たものの一つに、「スポーツの平和貢献」があった。スポーツは健康増進だけでなく、ルールの厳守や相手への尊敬、許し、自己の限界、努力の貴重さなど、重要な精神を培うことができる。裁きや復讐が渦巻く現実世界が、スポーツのように同じルールで競争し合える世界に変革されることを若者たちは望んでいる。

(S・カイロ在住)

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