2007年09月22日

携帯で投票する時代

韓国から

 IT(情報技術)先進国の名にふさわしく韓国の携帯電話は、高速回線などインフラの普及率や端末の機能・種類、国民の利用度などで世界的にも群を抜いているが、その携帯がついに有権者の投票手段として利用されることになり話題を呼んでいる。

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 携帯が利用されるのは、与党系新党の大統領候補を指名する予備選。まずホームページで登録を済ませると、あらかじめ指定された投票期間、投票時間帯に党から予告なしに電話がかかってくる。暗証番号などで本人確認の手続きをし、投票する候補の番号を入力して終わりだ。電話に出ない場合や暗証番号を三回以上間違ったら棄権扱いされるという。

 本来は直接投票所に足を運ばなければならないところだが、これなら確かにどこに居ても携帯の簡単な操作で手軽に投票できる。支持率低迷にあえぐ党は、「百万人は投票してくれるのでは」と期待を膨らませている。

 実は五年前の大統領選の時も、韓国では携帯が威力を発揮している。劣勢が伝えられていた当時の盧武鉉陣営は、一度に有権者八十万人の携帯やパソコンに文字や音声のメッセージを送ったといわれる。そして、それが功を奏したように盧武鉉候補が当選……。「味を占めた」というわけでもなかろうが、今の政府・与党は携帯に“ご執着”だ。

 ただし、野党がこれにかみ付いた。「代理投票がいくらでも可能だ」「お互いに見せ合って投票したのでは、投票の秘密原則が守られない」等々。中央選挙管理委員会に合法性を問いただすつもりのようだ。

 是非はともかく、かつて軍事政権下で投票箱の強奪や票のすり替えが横行した時代から見たら、携帯で投票するというのは時の流れを感じさせる。

(U)

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sekai_no_1 at 08:21│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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