2007年10月02日

本を読みだしたウィーンっ子

オーストリアから

 最近、電車や地下鉄内で本を読むウィーンっ子に出くわす機会が増えた。これは当方の一方的な印象ではないらしい。同国日刊紙クリアは「国民は読書を再発見した」という内容の記事を書いていたほどだ。ウィーンっ子は確かに本を読みだしたのだ。

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 初めてオーストリアに足を踏み入れた一九八〇年代初めごろは、電車や地下鉄内で本を読む市民の姿などほとんど見掛けなかった。通勤時間でも時間を惜しむように本を読む日本人の姿を見てきたため、「オーストリア人はあまり読書をしない国民だな」と受け取ってしまったほどだ。

 ウィーン市内の繁華街マリアヒルファー通りに行けば、近代的な書店が結構見つかる。タリア書店はその規模からみて市内随一だろうか。三階建てのビルの中で、一階は雑誌やベストセラー類が、二階には分野ごとに本が並び、三階には言語関係、学校関係の教科書、参考書などがゆったりと並べてある。

 興味を引く点は、各階に三カ所ほどインフォメーションコーナーがあり、そこには本の専門家が待機し、客の本探しの手助けをしてくれる。客が書名、作者名を言うだけで、彼らはコンピューターで在庫を調べ、どの階のどこにあるかを教えてくれる、といった具合だ。

 また、二階に喫茶店があるので、本を読みながらコーヒーを飲む、といった贅沢(ぜいたく)すら享受できる。

 ウィーンっ子が本を読みだした背景には、このような客のニーズに呼応して行き届いたサービスを提供する書店の出現も大きな影響を与えていることは間違いないだろう。インターネットなどの影響もあって、「本離れ」が進んできたとよくいわれてきたが、実際は、心を躍らせる「活字」との出会いを求め、本を手にする人々が増えてきているのだ。

(O)

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sekai_no_1 at 08:30│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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