2007年10月22日

パレスチナでの危機

イスラエルから

 イスラエル軍との戦闘が絶えず、今なお反イスラエル活動家らの殺害や逮捕が断続的に行われているヨルダン川西岸パレスチナ自治区の北部の中心都市ナブルスで、観光地まで五シェケル(約百五十円)という料金で乗車したタクシーの運転手が曲者(くせもの)だった。

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 二十歳前後と思われる運転手の男は、ナブルス市中心部から数キロ地点にあるバス停から、指定した「ヤコブの井戸」まで行く間に、仲間のタクシードライバーを呼び寄せ、二人で何事か相談したと思ったら、市中心部から山腹の方にタクシーを回し始めた。異常を感じて停車を要求するわれわれに対し、一人の男がドアを閉鎖、ナイフを取り出して筆者の喉元(のどもと)に突き付け、金を要求した。

 幸い柔道の心得のある同乗していた友人が、反対側のドアから出て、犯人の後ろに回って大声で一喝し、背後から羽交い絞めに掛かったので、犯人はひるんでナイフを突き刺すことはできなかったが、危機一発だった。幸い、私服のパレスチナ警官が車で通りかかり、仲裁に入ったので難を逃れたが、警官が来なかったり、一人だったりした場合は犯人の要求に応じる以外なかっただろう。

 二人組は、連れて行かれた観光警察で、金を要求した理由を、観光地を方々回ったからとうそをつき、カメラを取り上げようとした理由をスパイ行為を摘発するためと語った。だが警察はわれわれのカメラの写真を見て、観光地へは行っていないことを確認、厳しく叱責(しっせき)すると、二人を放免した。

 多少の危険は覚悟の旅だったが、命拾いをしただけでも良しとすべきか。

(M)

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