2007年10月26日

食用コオロギ

ラオスから

 ベトナムのラオバオからラオス国境を越え、ラオス中部のサバナケットにいたる国道9号線をバスで走った。途中、トイレ休憩が入った。9号線沿いには、サービスエリアのような休憩所はない。トイレは男性は道の脇で、女性は森に少しだけ入って草陰で済ます。

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 ふとバスの脇を見ると、地元の老婆と小さな孫娘が道路沿いで小さなかごを前に座っている。ラオスでよく見掛ける小銭稼ぎの露天だ。かごの中をのぞき込むと、まず腐葉土のような湿っぽい葉のにおいが鼻を突いた。中にはすばしこくうごめくものでいっぱいだった。うごめく正体は、コオロギだ。

 結構大きいし、ハチの子のようにぷりぷりと太っていて、それなりの商品価値がありそうだ。それでもバスの乗客は誰も買わなかった。老婆も積極性に欠け、誰にも声を掛けない。ほしくなければ買わなくてもいいといった風情だ。

 しばらく走るとバスは食事休憩で、レストランの前に止まった。

 売り子が、どっとバスの周りを取り囲むように繰り出す。売り子が手にしていたのは、焼き鳥ガイヤーンや串刺し焼き卵などが主な物だが、中には十匹ぐらいのコオロギを串刺しにして焼いた物があった。

 バンコクではバッタの空揚げが、屋台などで売られている。バッタは太陽の日を浴びた陽性の昆虫のイメージがあって、食べるのも抵抗はないが、さすがに湿った陰性の影が付きまとうコオロギには手が出ない。

 なおラオスの首都ビエンチャンでは、ニイニイゼミのような小型のセミが売られていた。かの哲学者アリストテレスが好んだとされるセミだ。彼は「セミは最後の脱皮前のサナギが最もうまい。成虫なら交尾後の卵の詰まった雌が良い」とその詳細を書き残している。昆虫食もなかなか奥が深い。

(T)

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sekai_no_1 at 09:19│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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