2007年11月06日

小麦の高騰

フランスから

 フランスで小麦の高騰が国民の食卓に大きなダメージを与えている。高騰の理由は、今夏の天候不順による収穫減によるものだが、この四カ月で220%価格が上昇している。小麦は日本でいえばコメに相当し、小麦を原材料とするパンやパスタは、フランス人の食生活の基本の一つになっている。

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 まずはパン屋が値上げに踏み切った。原材料の価格高騰に価格据え置きが不可能な状況に追い込まれている。パン屋に並ぶさまざまな種類のパンが、じわじわと値上がりしているが、パンを買わないわけにはいかない。

 次に影響が出ているのがスパゲティやマカロニなどのパスタ類だ。パスタは今やフランス人の食生活にとって欠かせないものになり、特に若い世代のパスタの消費量は、増え続けている。パスタは低価格で手ごろな食材というのが一般的なイメージだが、それは今や返上するしかない状況にまで追い込まれている。

 パスタを最も使用するイタリアレストランでは、材料費の高騰に悲鳴を上げている。しかし、競争の激しいレストラン業界で簡単に料理の値段を上げることはできない。今のところは価格を据え置いて、じっと我慢するレストランが多いようだが、「値上げは時間の問題」と指摘する専門家も少なくない。

 パスタ製造業者は、パスタが最も安い炭水化物であり続けることが、生き残っていくための必須条件と考えており、ジャガイモやコメに取って代わられることを恐れている。業者は天候不順による不作だけが問題ではなく、小麦に対する国の農業政策の根本的見直しを強く求めている。

 今年の天候不順問題は、ブドウの不作によるワインへの影響も深刻だ。農業は天候次第という側面は否定できないが、小麦粉の安定供給ができなければ、フランス人の食習慣そのものに大きな影響を与えかねない。

(A)

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sekai_no_1 at 08:59│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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