2007年11月13日
ベジタリアンと日本食
ロシアから
アーニャさんは、ロシア人には珍しくベジタリアンである。きっかけは、十五歳の時に牛が殺される現場を目撃したこと。「牛の叫び声を聞いて、それからお肉が食べられなくなった」と言う。
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アーニャさんは、ロシア人には珍しくベジタリアンである。きっかけは、十五歳の時に牛が殺される現場を目撃したこと。「牛の叫び声を聞いて、それからお肉が食べられなくなった」と言う。
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彼女がベジタリアンになるのを決意したのは、ソ連最末期。食糧が不足していた。「ただでさえ食べるものがないのに、栄養失調で死ぬわよ!」と母親に怒られたが、彼女はめげなかった。
とはいえ、モスクワはベジタリアンにとって住みにくい町である。人々の典型的な食事は、サラダ少々、(肉入り)スープとメーンの肉、そしてブテルブロッド(ロシア風ハム・チーズサンド)ではないか。
アーニャさんに転機が訪れたのは二〇〇〇年。試験に合格し、日本に留学できることになったのだ。彼女は、日本のスーパーを見て愕然(がくぜん)とした。
「これまで見たことも聞いたこともない野菜が並んでいたわ」と笑う。
彼女は一日にして日本食信徒になった。ご飯を炊き、みそ汁を作り、豆腐にしょうゆをかけて食べる。ニラ、モヤシ、ホウレンソウなど、モスクワにはない野菜も大好きになった。しかし、幸福な日々は長続きしない。一年後、彼女は留学を終えロシアに帰国した。
帰国後数年間は、寂しく単調な食生活を送っていたアーニャさん。しかし、ロシアの経済成長の結果、明るい兆しが見えてきた。モスクワのスーパーに日本の食材が並ぶようになったのだ。
これまでなかった、レタス、大根、モヤシ、豆腐、ホウレンソウ、しょうゆなどが、あちこちで入手できるようになった。
幸せが戻ってきたアーニャさんは言う。
「しょうゆはキッコーマン以外買っては駄目よ。添加物がたくさん入っているから。キッコーマン万歳!」
(Y)
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