2007年11月16日

物議醸す違法賭博

フィリピンから

 フィリピンでは長らく「フエテン」という違法賭博の横行が問題となっている。

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 フエテンは三十七の数字から胴元が選んだ二つの数字を当てる賭博で、掛け金が少なくても参加できることから庶民の間に広く浸透している。過去に政府が何度も撲滅を試みたが、地方で警察関係者や政治家が胴元になっていたりすることから、大きな効果は上がっていない。

 フエテンを一躍有名にしたのは民衆革命で政権を追われたエストラダ前大統領だ。彼への非難が高まったのはフエテンの胴元から多額の献金を受け取っていたことが暴露され、「貧者の味方」というイメージが崩れたからだ。

 そのエストラダ前大統領が、このほど恩赦を受け終身刑の有罪判決から一転して約六年半ぶりに釈放された。自由の身となった彼は早速、「フエテンを合法化すべきだ」などと発言して再び大きな波紋を呼んでいる。

 確かにフエテンは仕事がほとんどない地方で、集金人などとして雇用機会を与えている事実がある。これを宝くじやカジノと同じように公営化することで安定した雇用を庶民に与える狙いもあり、この案に賛成している議員も少なからずいる。

 カトリック教会は一向に効果の上がらない政府のフエテン対策に厳しい苦言を呈しているが、ギャンブルに興じている信者たちに怒りの矛先が向くことはない。

 何しろこの国では葬儀の費用を捻出(ねんしゅつ)するためにフエテンが行われるほど賭博が庶民生活に根付いており、その稼ぎが回り回って教会への献金になっているのは周知の事実だからだ。違法賭博をめぐるいたちごっこは、まだまだ続きそうな気配だ。

(F)

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sekai_no_1 at 09:52│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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