2007年11月30日

「変わり種」のキリスト画

フィリピンから

 既に本格的なクリスマスシーズンに突入しているフィリピンでは、色とりどりの飾り付けが人々の目を楽しませている。そんな中、一風変わったキリストの誕生シーンを描いた飾りが賛否を巻き起こしている。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 セブ市の下町にある映画館に掲げられたキリスト誕生シーン。この季節にはどこでも見掛ける風景だが、よく見ると赤ん坊のキリストを抱く聖母マリアの顔がアロヨ大統領に……。その隣に寄り添うヨセフが何とエストラダ前大統領になっている。

 犬猿の仲のこの二人を仲良くキリストの誕生シーンに登場させたのは、この映画館の経営者。彼は地元メディアのインタビューに対し、政治的に対立しているこの二人に早く和解してほしいとの願いから製作を決意したと述べた。

 しかし、この誕生シーンへの評価はさまざま。皮肉の効いたジョークが好きなフィリピン人にはおおむね好評のようだが、信心深い市民からは「キリストへの冒涜(ぼうとく)」と批判的な意見も出ている。

 地元のカトリック教会も宗教的な行事であるクリスマスに政治問題を持ち込むことに難色を示し、絵の撤去を求める方針を示すなど、小さな町に大きな論争を巻き起こしているという。

 一方、絵のモデルとなったエストラダ前大統領はというと、「政界に復帰しない」という条件付きでアロヨ大統領から恩赦を受け釈放されたにもかかわらず、さっそく次の大統領選挙での出馬をほのめかすなど、あからさまに現政権との対立をあおり、和解とは程遠い状態となっている。

 多くのフィリピン人にとって一年で最もハッピーなクリスマスシーズンに、このような問題が話題になるほど国民の政治不信が深刻化していると言えそうだ。

(F)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 08:42│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ