2007年12月17日

クリスマスに対抗?

イスラエルから

 イスラエルでは十二月になると、ハヌカの祭りがある。ユダヤ暦キスレブ月の二十五日から八日間行われるのだが、今年は十二月四日の日没が一日目。学校は休みとなるので子供たちは大喜び。ハヌカは、紀元前二世紀ごろのユダヤ人によるギリシャ軍への武装蜂起に由来する。

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 当時イスラエルのユダヤ人は、ギリシャの支配下で、ユダヤ教を信じることが禁じられていた。特にギリシャ王アンティオクス四世は、安息日を守ることや律法(トーラ)を勉強することさえも禁じ、ゼウス神を神殿に持ち込んだので、ユダヤ人はハスモン家のマタティアとその息子たちを中心に武装蜂起、前一六五年、ギリシャ軍を追い出してエルサレム神殿を解放した。

 ギリシャ軍は逃げ際に、燭台を灯(とも)す油の壷(つぼ)を全部破壊したつもりだったが、一つだけ残されていた。その油の量は一日分も持たないと思われたのに、実際灯すと、何と八日間も燃え続けたという。この戦勝記念と奇跡を祝うのがハヌカの祭り。油にちなみ、この期間は油を使った料理を食べる。

 面白いのは、空き地や広場に大きな燭台をセットし、夕方消防車がやってきて、ラビ(ユダヤ教指導者)数人を乗せたクレーンを伸ばし、点灯することだ。一日一本ずつ増やしていくので全部灯すまで八日間かかる。集まった子供たちや家族が点灯の様子を見上げて見守るのはどこかマンガチックだ。ユダヤ教の年中行事の中でそれほど重要でなかったハヌカが近年大々的に祝われるようになった理由は、ほぼ同時期に祝われるクリスマスをうらやましがる子供たちに喜びと刺激を与えるためという。子供たちが寒い中その行事を見守るのは、点灯後、油を使って揚げられたジャムなどの入ったパンをもらえることにもある。

(S)

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