2007年12月18日

非人権国と商売?

フランスから

 パリは、先週の騒動が一段落し、ようやく静けさを取り戻した。先週のパリは、リビアの最高指導者カダフィ大佐の滞在で大騒ぎになったからだ。カダフィ大佐の向かう所、道路は封鎖され、さながら大名行列のように高級リムジンカーと警護のパトカー、白バイが列を成し、一時間近くも仕事に遅刻したという友人もいた。

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 一国の元首が、一週間も公式訪問した国に滞在するというのも異例のことだったが、それがカダフィ大佐となると、眉(まゆ)をひそめる人も少なくない。世論調査では、半数以上のフランス人が、カダフィ大佐の訪仏に反発している。

 セーヌ川の川下りやルーブル美術館、ベルサイユ宮殿の見物、ランブイエ宮殿の広大な敷地内での狩りなど、観光スケジュールが目白押しだった。そのたびに警備が総動員され、時間をまったく守ろうとしないカダフィ大佐に付き合わされ、観光客は、隅に追いやられるか、立り入り禁止となった。

 さらに大佐の過激発言の連発が物議を醸した。だが、サルコジ仏大統領にとっては、重要な国賓だった。

 リビアはフランスから、フランス製ラファール戦闘機十四機、ヘリコプター三十五機を含めた総額四十五億ユーロ(約七千四百億円)規模の武器購入の契約を結び、その他、原子力発電を利用した淡水化設備の提供などで、総額約百億ユーロ(約一兆六千四百億円)相当の契約を結んで帰った。

 人権団体がカダフィ訪問に激しく抗議した。サルコジ大統領は先月、訪中し、エアバスなどの売却契約で、リビアと同額の百億ユーロ相当の契約を中国と結んだばかりだ。人権問題で不信を買う中国、リビアから三兆円を引き出したことになる。

(A)

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sekai_no_1 at 08:16│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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