2007年12月20日

お隣さんはツバメ君

タイから

 金が空から降ってくる。

 南国的なお気楽人生を紹介しようというのではない。本当に空からの“飛来者”を、日々の糧を得るための生業(なりわい)にしている人々がタイにはいる。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 海が美しいタイの南部で、高級食材として商われているツバメの巣がそれだ。楊貴妃も好んだといわれるアマツバメの巣は無色透明で、ゼリーに似た食感が楽しめるアセアン・スイーツだ。
 脂肪分をほとんど含まず、良質のたんぱく質とコラーゲンを豊富に含んでいる。医食同源の中国では、肺の機能を高め、胃や腎臓の調子を整えるとして珍重されてきた。

 楊貴妃の末裔(まつえい)たちも、最近はすこぶる羽振りがよく、広東や上海への輸出も急増していることから、ツバメの巣は作った分だけ、確実に高値で取引されるようになってきた。
 アマツバメの巣は、かつて絶海の孤島の崖(がけ)に登ったり、洞窟(どうくつ)の中に竹製のはしごを掛けて捕獲していたものだ。

 アンダマン海の孤島ピーピー島でも、こうした伝統的なアマツバメの巣の捕獲を生業とする人たちがいる。彼らはアマツバメが飛来する洞窟の権益を所有しており、ほとんど一日中、洞窟で暮らす。

 捕獲作業は、はしごを使って洞窟の天井部分にあるアマツバメの巣を採取するだけで、この作業はせいぜい小一時間もあれば終了する。だから、ライフルを片手に、専らアマツバメの巣を泥棒から守るのが主な仕事だ。

 なおパッタニー市などで、空きビルにアマツバメの巣を作らせて収穫する“養殖型”が成功を収めたことから、最近は初めからツバメの通る窓だけを作ったコンクリート抜き打ちの“ツバメの巣マンション”が登場するようになった。木造平屋の隣の、見上げるような“マンション”の住民は実はツバメというわけだ。

(T)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 08:34│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ