2008年01月08日

あっけなく訪れる新年

オーストリアから

 一月二日朝、国連の記者室に出掛けた。二〇〇八年だ。

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 日本では元旦から三日まで休むところが多いが、民間企業より普段は多くの休日を享受している国連職員も、クリスマス休暇が過ぎ、元日が過ぎると、通常の日々が始まる。新年を迎える心構えを整える暇もなく、日常が始まる。あっさりしている。

 欧州国民にとって、新年は大みそかの豚の縫いぐるみと爆竹とダンスで明ける。クリスマスのように、家族が集まって静かに迎える、といった雰囲気はない。プレゼントの交換やお年玉もない。大みそかの夜、ウィーンでは約数十万人の市民、観光客がシュテファン大寺院周辺に繰り出し、シャンパンとダンスで新年を迎えた。欧州国民にとって、クリスマス休暇が終われば、新年は既にスタートしたと同じだ。

 日本のお正月気分を味わった最後の年はいつだったか、思い出せない。もちろん、お雑煮とか正月料理の味も忘れてしまった。その代わり、毎年、幸運をもたらすといわれている豚の縫いぐるみを買って、部屋に飾っている。部屋には毎年、新米の豚が一頭増えるが、一週間も過ぎると、その豚も昨年の豚と同じように部屋の隅に追いやられてしまう。幸運をもたらさなかったからではなく、こちらが日々の生活に没頭して、「豚の約束」を忘れてしまうからだ。

 過ぎし年を自省し、新しい目標を掲げて迎えたい新年があまりにもあっけなく訪れるので、この時期になるといつも柄にもなく焦燥感を覚える。

 窓から、降りだした雪が見える。ドナウ川の水路はまだ凍っていない。本格的な冬はこれから到来する。

 上空から舞い降りてくる雪に励まされながら、新年への心構えを急いで整えた。

(O)

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sekai_no_1 at 08:58│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by ココ   2008年01月08日 17:25
初めまして。ココと申します。

ヨーロッパの新年があっけなく始まるという点は、
そこにいる日本人が特に感じることだと思います。
ベルリンで新年を過ごしたとき、私も少なからず
そう思いました。
クラッカーが沢山鳴っておもしろかったですけれどね。

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