2008年01月19日

揺れる大財閥サムスン

韓国から

 韓国の大学生が最も入りたい企業ナンバーワンと言えば「サムスン」と相場が決まっていたが、そのサムスンが会長の自宅・執務室への家宅捜索に揺れている。日本円で数億円は下らない裏金を造成し、それが政官界へのロビーにばらまかれたとする内部告発を発端に始まった特別検事の捜査が、ついに“聖域”に踏み込んだためだ。

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 日本でこそ知名度はさほどではないが、韓国最大の財閥であり、半導体や電子製品を中心に世界的にも有名ブランドに成長した、押しも押されもせぬグローバル企業。家宅捜索があった日、中核企業のサムスン電子が前年度末決算で売上高過去最高を記録したと発表したため、メディアに「悲喜こもごも」と皮肉られた。

 新入社員は朝七時に出勤し、帰宅が午前様になることもざらで、いつも「いつ辞めようか」と悩みながらも、給料日になると額の多さに一カ月の疲れが一挙に吹き飛ぶ……。以前、知人からこんな会社がサムスンだと聞かされた。善しあしはともかく、世界一流にはそれなりの理由があるのだと思ったものだ。

 しかし、検察チームが会長宅に入っていく物々しい場面がテレビ画面に映し出され、さすがのサムスンもイメージダウンは避けられそうにない。数年前、系列会社株の不正贈与で長男への強引な経営権譲渡が問題視されたときも、今回ほどには騒がれなかった。

 盧武鉉大統領はかつて、世界のあちこちの看板に韓国ブランドが飾られているのを見て、自負心を抱いたという話をしていたことがあったが、恐らく「SAMSUNG(=サムスン)」はその代表格だっただろう。有名になったはいいが、今度は事件の影響で世界的なイメージ管理の大変さを味わう羽目になるやもしれない。

(U)

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sekai_no_1 at 08:47│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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