2008年01月26日

脱北者受け入れ大丈夫?

韓国から

 脱北者が韓国入りし最初に向かう施設「大成公社」が、収容能力を拡大してソウル近郊にリニューアルオープンするため建設中らしい。名前からすると政府系企業のような印象を与えるが、実はこの施設、脱北者調査機関として知られる。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 脱北者の韓国定着では二カ月の教育を行う「ハナ院」が有名だが、ここへ送られる前にすべての脱北者は例外なく大成公社を通過しなければならない。情報機関の国家情報院、警察庁、軍情報司令部などが一カ月にわたって集中的に調査する場所だ。

 かつては北朝鮮からの亡命者を関係機関が別々に調査し、報告を上げていたが、何でも朴正熙大統領がバラバラの報告書を見せられて怒ったのをきっかけに調査が一本化されたのだという。調査では自分の半生を書かされるが、北朝鮮のスパイによる偽装脱北や中国漢族の流れをくむハーフもいるため、“本物”を見分ける識別力も要求される。

 リニューアルオープンは、近年の脱北者急増に対応するためだが、それでも十分とは言えまい。「大成公社+ハナ院」のわずか三カ月で韓国社会に放り出されてしまう脱北者の多くが、定職に就けず経済的に苦しかったり、文化・習慣の違いで周囲になじめない、あるいは逆に疎外されるというのが現実だ。

 先日は、ウソを平気でつく脱北者の多さに驚くという話も聞かされた。近年、北朝鮮では「ウソが日常化し、人をだますことでしか世渡りできない」ためだそうだ。今後は初歩的な道徳教育までやらなければならないことになる……。

 今年も二千人以上の脱北者が韓国入りするとみられている。さて、韓国新政権はどう対処するつもりだろうか。部外者ながら気になるところだ。

(U)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 08:35│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ