2008年02月16日

一夜で撤回“南大門募金”

韓国から

 放火で全焼・崩壊したソウルの観光名所、南大門(正式名称は崇礼門)の復元費用をめぐる李明博次期大統領の発言が、ちょっとした物議を醸している。李明博次期大統領が、ショックを自ら癒やす意味も込めて国民の誠金(募金)で賄うことを提案したが、瞬く間に反対世論が巻き起こったのだ。

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 「国宝をきちんと管理しなかったのは国なのに、なぜ国民に責任を転嫁するのか」「まずは管理業者の予算をカットして復元費用に回さないと」「政府予算を充てるといっても、それだって国民の税金。嫌気が差す」

 当初、寄付を予定していた企業も反対意見の多さに驚き、保留するケースが相次いだ。また不幸(?)なことに、そもそも南大門を一般に開放したのは、言いだしっぺの李次期大統領。この点を旧与党側から突っ込まれ、「原因をつくった張本人に語る資格なし」と、きつい一言を浴びせられた。

 これに対し李次期大統領サイドは「予算だけではなく、誠金も一緒にやるのはどうかという趣旨だった」(報道官)と弁明に追われる始末で、側近たちからも苦言が上がり、結局、「復元費用は募金で」という方針は一夜にして撤回されてしまった。

 韓国では、十年前の通貨危機で国家不渡り直前まで行った際、全国民的な募金運動が展開され、世界を感嘆させたことがあった。しかし、出費にシビアなご時世を反映してか、それとも放火犯の“尻ぬぐい”を嫌ってのことか、今回はそうした機運が起こる様子は見られない。

 庶民の経済感覚に通じると自称する李次期大統領も今回だけは見誤った(?)。

(U)

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