2008年02月28日

アスベスト除去作業中

オーストリアから

 ウィーンの国連情報サービス(UNIS)の一部が先日、記者室に引っ越してきた。アスベスト(石綿)の除去作業のため、Gビル五階にあったUNISが移動を強いられたからだ。そのため、UNIS職員が記者室で同居することになったわけだ。UNISの引っ越しの日、当方も机やコンピューターを記者室の別の場所に移動させたり、コンピューターの接続などで、半日を費やした。

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 ウィーンの国連の建物には、発がん物質のアスベストが天井や床に使用されているため、国連側は数年前からアスベストの除去作業を続けてきた。ただし、国連工業開発機関(UNIDO)があるDビルだけでも二十二階、国際原子力機関(IAEA)の場合、二十八階だ。全フロアのアスベストを除去するためにはかなりの年月が必要だ。

 UNISの一部が記者室に引っ越してくることは一カ月前から知らされていたので、当方も山積する文献や古くなった書籍を整理するなど、移動の準備をしてきたが、UNISの引っ越しを知らなかった記者たちの中には、突然朝、机やコンピューターが移動していたため、記者室に入るなり、怒りだす記者たちもいた。

 いつもユーモアがあるドイツ人記者は「記者室の一部を失ったおれたちは今、コソボを失ったセルビア民族の心情が少しは分かる」と冗談を言う余裕があった(セルビアはコソボを失うことで領土の約13%を失ったが、国連記者たちは約30%のスペースをUNIS側に明け渡した)。

 アスベスト撤去後、UNIS職員は再び元のGビルに戻る予定だ。一方、今年末か来年初めには国連記者室のCビル三階でアスベストの撤去作業が始まる予定だ。そうなれば、当方も国連記者室からこのコラムを書くことはしばらくできなくなる。

(O)

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