2008年02月28日

深い精神持つ伝統建築

韓国にて

 日本人にもなじみの深いソウルのランドマークだった南大門が放火により焼失してしまった。朝鮮時代の首都漢陽の正門だった南大門は通称で、本来は崇禮門という名前である。最も古い木造建築だったというから、非常に残念でならない。

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 さて、この崇禮門をはじめとして、漢陽を囲んでいた城郭には四つの大きな門と四つの小さい門があったが、南の門として建てられたのが崇禮門であった。この漢陽という都市は、儒教思想と風水を基礎に造られた計画都市であったという。

 城郭の関門であった四つの大門は、東に興仁之門、西に敦義門、南に崇禮門、北に粛清門という名前がつけられたが、これは儒学で五つの徳目である仁義礼智信という精神が込められている。北門である粛清門は、本来智の字を使うべきであったが、冬の方角で陰の要素を持った風水的観点から、智の字ではなく別の名前がつけられたという。加えて、漢陽の中心に門ではないが普信閣という建物を建てることで、仁義礼智信の精神を表した。

 このほかにも、韓国の伝統建築物を観察すると、意外な発見に出くわす。古宮に使われている八角形の石柱は、伝統建築物によく使われているものだ。完成した人格を持つ人間を丸で表現した場合、欲心を持つ人間が努力して完成した人格を持つ人間に近づいた姿を八角形の形で表したともいわれ、興味深い。

(志田康彦・京畿道九里市在住)

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