2008年02月29日

カーロンダリング

タイから

 盗まれていた自動車がバンコクのタイ警察庁の駐車場で見つかった。警察官が通勤に使っていたのだ。しかも、盗まれた車がプロの窃盗団によるいわく付きのものだった。

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 この車両専門窃盗団は、まずレンタカー会社を立ち上げ、使用していない車を月数万バーツ(一バーツ約三・七円)の賃料で片っ端から借り上げて自家用車約三百台を集め、そのままカンボジアやラオスなど隣国に密輸し、中古車として売りさばいていた。

 なお車両の密輸は、「アジアのデトロイト」として今や、世界的な車両生産基地に浮上し、さまざまな車両が調達できるタイから第三世界の隣国に流れるだけではない。逆にスポーツカーや高級車は、海外からタイへと流れてくる。

 この高級車密輸も結構、手が込んでいる。一般的なのが、密輸した値の張るフェラーリなど、アンチロックブレーキシステムや排気管といった一部の部品をわざわざ外し、道路に放置しておく。結局、こうした車は警察に届けられ、誰も持ち主が現れないことから、競売に掛けられる。

 密輸グループは、待ってましたとばかり、安値で競り落とし合法的に高級車を取り戻す。こうした面倒なことをわざわざするのは、密輸車という肩身の狭い非合法的立場を警察の競売でロンダリングし、登録を済ませナンバーをもらって社会の裏舞台から表舞台に出てこれるようにするためだ。

 安値で競り落とした車は、部品を付け直して表のマーケットで高値で販売する。
 こうした手口が明らかになったこのほど、タイ商務省は持ち主が見つからなかった約四千万バーツ(約一億五千万円)のフェラーリ456GTをショベルカーを使って豪快に破壊した。無論、狙った効果はカーロンダリング防止のための密輸団に対する見せしめだ。

(T)

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