2008年03月07日

クリントン氏「復活」

米国から

 クリントン・オバマ両候補の接戦が続く米民主党の大統領候補指名レース。四日のオハイオやテキサス州など四州で行われた予備選・党員集会では、劣勢を跳ね返したクリントン氏が三勝を収めた。一説によると、クリントン氏の「復活」は自身がNBCテレビのバラエティーショー「サタデー・ナイト・ライブ」(SNL)に出演したことで、有権者らの意識を変えたのではないかといわれている。

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 本当かなと思うのだが、やはり選挙は水物。一般市民にしてみれば、ややこしい公約や相手候補の批判よりも、何か心に訴えるものがあれば、そちらになびくのだろう。だからこそ、各候補は無駄とも思えるイメージCMに巨額の資金を投入し、有権者にポジティブな印象を植え付けようとするわけだ。

 クリントン上院議員のSNL出演も、そうした戦略の一環だ。同氏をまねた女優と並んで、「私って、本当にそんな笑い方をしてるの」などと、あたかも親しみやすいおばさんぶりをアピール。これで好感度を持った有権者も少なくないのではないか。

 一方、「好感度」といえば、右に出るものがいないオバマ上院議員だが、このところ、「くすんでいる」感がある。同行記者団から厳しい質問が出されると、返答に困り、弱々しい言葉を繰り返すなど、余裕のなさが感じられるようになった。

 オバマ氏の盟友の大物政治献金者が不正容疑で告発されたり、自身が展開する北米自由貿易協定(NAFTA)批判への信憑(しんぴょう)性が取りざたされたりと、選挙戦始まって以来の大きな試練が押し寄せている。

 一般の有権者はこうした候補の顔に敏感に反応する。特に、イメージ選挙の側面が強い米国ではなおさらだ。今後、クリントン・オバマ両氏がどのような顔を米国民に現すのか、注目されるところだ。

(N)

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