2008年03月13日

日米「知的交流」の重要性

米国から

 三月に入ってから、ワシントンの大手シンクタンクで日米関係に関するシンポジウムやセミナーがかなりの頻度で開催されている。中国の台頭と日本経済の長期低迷に伴い、米研究機関の日本に対する関心は低下しており、普段は日本が議論の焦点になることはそう多くない。ところが、今月は日米の知識層が安全保障やアジア情勢などについて議論を交わす光景が繰り広げられている。

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 その背景には、年度末に予算を使い切らなければならない外務省がシンポジウムやセミナーのスポンサーになっていることがあるらしい。毎年三月に日本のあちこちで行われる道路工事と同じかと思うと少々げんなりするが、福田政権が重視する日米の「知的交流」自体は、両国の関係強化の上で極めて重要な要素だ。

 特に今年は米国で大統領選が実施され、来年一月には新政権が発足する。共和党、民主党どちらが勝っても、シンクタンクから多くの専門家が政権入りし、要職を担うことになる。知的交流を通じて、“政府高官予備軍”とのパイプを太くしておくことは大きな財産となる。

 七日に保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)で開かれたセミナーでは、ブッシュ政権一期目に国防副長官を務めたポール・ウルフォウィッツ前世界銀行総裁が講演した。新保守派(ネオコン)重鎮であるウルフォウィッツ氏が今まであまり接点のなかった日本について語ったことは日米関係ウオッチャーの間で注目を集めた。

 同氏は中国が台頭する東アジアの軍事バランスを維持する観点から日米同盟の重要性を強調したが、こうした米知識層の大物を日米関係の枠組みに巻き込んでいくことも少なからぬ意義があると思う。

(J)

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