2008年03月15日
大統領は理念嫌い?
韓国から
就任以来、いや候補時代から「実用主義」を強調してきた李明博大統領に対する不満が、このところ韓国保守派の間でくすぶっている。実用、実用と言うあまり、理念が軽視されるのは困る、というのだ。
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大統領の発言は、経済に直接関係ない場であっても経済絡みが多い。外交通商省の幹部たちを前にした話は資源外交ばかりで、北朝鮮の核問題には触れなかったというし、国防省では「年7%成長してこそ強い軍隊にすることができる」と“経済国防論”を展開した。
まさに大統領の頭の中は経済一色、という感じなのだが、こんな徹底した「商人(あきんど)ぶり」(知人)を見て、韓国のある出版社は李大統領の半生をつづった本のタイトルを急遽(きゅうきょ)変えたそうだ。単に「役立つ」ではなく、「利益を得る」というニュアンスをもたせるため、「実用主義の大統領」から「実利主義の大統領」に、である。
ところが、この調子で北朝鮮に接することには異論もある。核をどうするか、拉致被害者の送還をどうするかという議論よりも、とにかく北朝鮮の経済再建に焦点が当てられ、理念的な対立に根差した韓半島分断という現実が、かすんで見えてしまうせいだろう。
大統領は、南北関係担当の統一相人事でも、内定していた対北強硬論者が不正疑惑で辞退すると、その後任に金大中、盧武鉉両政権に仕えた中国通を起用し、ここでも「理念抜き」を印象付けた。このため「左派政権十一年目が始まったのか」と本気で心配する人もいるくらいだ。
ただし、大統領の理念嫌いには裏があるともいわれる。来月の総選挙で与党過半数を助けるため、理念ぐささを抑えようという計算だ。これぞ本当の実用と言うべきか(?)。
(U)
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まさに大統領の頭の中は経済一色、という感じなのだが、こんな徹底した「商人(あきんど)ぶり」(知人)を見て、韓国のある出版社は李大統領の半生をつづった本のタイトルを急遽(きゅうきょ)変えたそうだ。単に「役立つ」ではなく、「利益を得る」というニュアンスをもたせるため、「実用主義の大統領」から「実利主義の大統領」に、である。
ところが、この調子で北朝鮮に接することには異論もある。核をどうするか、拉致被害者の送還をどうするかという議論よりも、とにかく北朝鮮の経済再建に焦点が当てられ、理念的な対立に根差した韓半島分断という現実が、かすんで見えてしまうせいだろう。
大統領は、南北関係担当の統一相人事でも、内定していた対北強硬論者が不正疑惑で辞退すると、その後任に金大中、盧武鉉両政権に仕えた中国通を起用し、ここでも「理念抜き」を印象付けた。このため「左派政権十一年目が始まったのか」と本気で心配する人もいるくらいだ。
ただし、大統領の理念嫌いには裏があるともいわれる。来月の総選挙で与党過半数を助けるため、理念ぐささを抑えようという計算だ。これぞ本当の実用と言うべきか(?)。
(U)
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