2008年03月18日

国への忠誠強制に拒否反応

英国から

 先週、英国市民権(シティズンシップ)に関する政府委託の報告書が発表されたが、その中で中等学校卒業生に対する国への忠誠式を義務付けるとの提案が出されて大きな論議を呼んだ。政府側では、子供たちに十五、六歳の段階で進学したり、実社会に出る前に国への帰属意識を持ってもらいたいとの狙いがあるようだが、ブラウン労働党政権によるこの提案に左右のどのメディアも批判的であり、多くの一般国民が拒否反応を示している。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 例えば、「米国流の忠誠式は非英国的だ」「分権化による分裂プロセスをむしろ助長する」などの意見が見られる。移民の増加、イスラム系住民の融合化、スコットランド独立の動きなど、最近英国では国全体の一体感に関する危機意識が高まっており、「英国らしさとは何か」が真剣に問われている。

 しかし、そこは慣習法を国是としてきたお国柄。政府が音頭を取って国家的アイデンティティーの規則を提示したり、愛国心を煽(あお)ったりすれば国民はそっぽを向く。「英国人はその歴史、言葉、社会の中でアイデンティティーを見つける」(タイムズ紙)のが自然であり、上から強制されるのを最も嫌う。

 ただ、外国人に対しては強制的管理も例外となるらしい。数年前から外国人が英国籍を取得する際には「英国市民になるに当たり法に従って、女王陛下エリザベス二世とその世継ぎ後継者に対して忠実に真の忠誠を抱くことを全能なる神に懸けて誓います」と宣誓しなければならない。これも管理志向の強い労働党政権の産物だが。

(G)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ



sekai_no_1 at 08:27│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

トラックバックURL

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ