2008年03月21日

農業・資源大国へ

ブラジルから

 今、投資家達の間でブラジル銘柄が大人気なのだという。特に人気を集めているのが、農業・バイオ燃料・資源関連だ。

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 農業分野では大豆が絶好調。大豆の国内需要が増え続けている中国などは、札束攻勢で耕作地ごと数年先までの大豆を押さえているという。大豆の国際価格もここ数年は平均して上がり続けており、資金を豊富に持つ大規模生産農家は笑いが止まらないという話だ。

 バイオ燃料もしかり。特に、バイオ燃料向けサトウキビの生産地として知られるサンパウロ州近郊やブラジル中西部では海外からの投資がうなぎ上りとなっている。世界的な投資家として知られるジョージ・ソロス氏も、自身のファンドを通じて数千億円をバイオ燃料生産に投資、投資先はバイオ燃料ブームに沸いている。

 資源で言えば、鉄鉱石や原油など。世界最大の鉄鉱石生産会社として知られる「バーレ」社の株価は、ここ数年の間、一本調子で上がり続けており、専門家は「鉄鉱石の需要はまだまだ増える」と見ている。最近では世界の鉄鋼生産各社から65%もの価格引き上げ交渉を成功させており、その勢いはとどまるところを知らない。

 国家に必要とされるほとんどの資源と食料を自国で賄えるだけでなく、「耕作可能な土地と生産性は現在の五倍までは大丈夫」とされるブラジルには、「世界の食料庫」としての役割が期待されており、外交的にも世界に勇躍するチャンスは十分にあるということだ。

 ただし、ブラジルに課題が無いわけではない。いまだに多くの貧困層を抱え、貧富の差は世界でも有数。教育レベルの底上げもままならないという実情はある。希望と絶望の入り混じった国とでも言えばよいのだろうか。それでも目まぐるしく変化していく現在のブラジルを眺めることが、非常に面白いのは事実だ。

(S)

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