2008年03月22日

トヨタと反日感情

韓国から

 トヨタ自動車が来年から自社名ブランドによる韓国販売を始める。トヨタが誇るハイブリッドカーなど三車種を投入する計画で、先日のソウルでの記者会見には張富士夫会長が直々に出席する熱の入れようだった。

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 しかし、ここに至るには紆余(うよ)曲折もあった。約三十年前、当時まだ年間生産十万台レベルだった現代自動車に対し、一度は合弁事業を約束しながら、韓国市場の将来性に不安を抱き、自らこれを破棄した。韓国のマスコミから「不届きだ」と批判され、一時は“前科者”扱いされた。

 一九八〇年代後半には輸入車市場が開放されたが、対日貿易赤字の拡大という論理の下に日本車だけが除外された。それから十年後、日本車参入解禁のチャンスが訪れるも、トヨタはすぐには進出しなかった。反日感情を意識したのは想像に難くない。

 その後もトヨタは、韓国の反日感情に慎重であり続けた。二〇〇一年、韓国に初進出した際のブランドを自社名「トヨタ」ではなく投入車名の「レクサス」にしたのも、各種の社会貢献に力を入れるのも、根底には韓国を刺激したくないという思いがあったとされる。

 今回、トヨタブランド投入に踏み切れたのは、韓国側の環境や意識に変化があったせいもあろうが、トヨタによる「反日感情への配慮」の勝利によるところ大である。

 ただし、反日感情との戦いが終わったわけではない。会見で韓国記者から「韓国自動車メーカーの現代や起亜がシェアを独占する韓国市場への参入は難しいと言っていたのでは……」と水を向けられ、「あくまでも輸入車市場の枠で考えています」と“トヨタ脅威論”を否定する一幕もあったのだから。

(U)

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sekai_no_1 at 09:37│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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