2008年03月25日

仕事は生きがいか

フランスから

 フランスをはじめ、多くの先進ヨーロッパ諸国では、就職する時に試用期間が設けられている。友人のニコラは、失業してから一年間、求職活動を行い、やっと見つけた日系企業の仕事を試用期間が終わった半年後に辞めてしまった。理由は、仕事内容に見合った報酬が保証されないからということで、また、失業保険受給者に戻ってしまった。

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 「最初に提示された条件と、微妙に食い違っていたんだ。ぼくの学歴とキャリアからすれば、合わない仕事だった」とニコラは言った。エリート養成専門校のエンジニア系グラン・ゼコールを出ているニコラは、失業する前に得ていた給料以下の仕事には見向きもしない。

 一度は、給与面で上司と話し合ったが、その会社では、三年間は経験を積むために昇給はないと言われ、これはだめだと思い、辞めたそうだ。「それに日本から来ている社員は、毎日夜九時ごろまで残業しているんだ。サービス残業というやつなんだろうけど、まったく理解できなかったよ」とニコラは肩をすくめた。

 フランスでは、試用期間は会社が新入社員を試すというだけでなく、働く側も会社を見極める期間になっている。雇う側と雇われる側は平等という原則が、強く存在しているからだ。ニコラのような管理職求職者は、フランスには多く、彼らは条件を下げてまで働こうとはしない。

 世界一短い週労働三十五時間制を敷いているフランスも、サルコジ政権になってから、より長時間働きたい人のために、制度の柔軟化が進んでいる。

 ニコラは会社を辞めた後、日系企業で十年以上働くフランス人の友人に言われたそうだ。「フランス人は、仕事が生きがいということがないのも不幸だ」と。ニコラは、答えに困ったそうだ。

(A)

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sekai_no_1 at 08:33│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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