2008年04月15日

サーシャ君の誕生日

ロシアから

 アントンさんとレーナさん夫婦は、アッパーミドルである。二人合わせた年収は千五百万円。二人とも朝から晩まで働いており、一人息子のサーシャ君(8歳)は、両親といるよりベビーシッターと過ごす時間が長い。

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 四月十日はサーシャ君の誕生日。普段子供をほったらかしにしていることに罪悪感のある二人は、彼が望むものを何でも与えようと決意した。サーシャ君は、プレイステーション3とゲームソフトを大量に要求。プレゼントの総額は、十万円を超えた。そればかりではない。誕生日当日は、レストランの大部屋を借り切り、パーティーを開いた。親戚(しんせき)・友人総勢四十人が出席。パーティー代は何と四十万円。息子の誕生日に掛けた金額は五十万円。これはロシアの年金生活者の年収二年分に匹敵する。

 パーティーに行くと、サーシャ君が泣いていた。事情を尋ねると、「親友のアンドレイ君(8歳)からのプレゼントがTシャツだったのが悔しくて泣いている」とのこと。意味が分からず「なぜ悔しいの?」と聞くと、「そんな安物をくれるのは、やつが僕を尊敬していない証拠だ」とのこと。サーシャ君には、アンドレイ君の両親の年収が二百万円で、Tシャツには尊敬が山盛りであることが理解できない。

 筆者はアントンさんから(十万円の)プレゼントの話を聞き、「人間腐るからやめた方がいい。高校卒業したらポルシェを要求されるぞ」と警告した。しかし、「愛は盲目」である。

 ちなみに筆者は、サーシャ君に「武士道」と日本語で書かれている“Tシャツ”をプレゼントした。芸術性が評価されたのだろうか? サーシャ君は、「この男は僕を尊敬している」と思ってくれたようだ。

(Y)

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この記事へのコメント
よその国のことですが、このままでは、ロシアの未来が危ぶまれます。
アントンさんには、"親馬鹿もほどほどに"のロゴのあるTシャツを、サーシャ君には、"清貧"のロゴのTシャツをプレゼントしたい。いっそのこと、カラテとか日本の武道を習わせて、物は消滅するが、身につけた知識や技術はいつも自分の中にある、と教えてあげたいっ。記者さん、どうか、伝えて下さ~い。
Posted by karu at 2008年04月16日 17:16