2008年04月21日

私服警官が至る所に

エジプトから

 カイロ市新市街のある地下鉄駅付近を通りかかった時に、駅前の小さな雑貨屋の男性と、隣のコシャリ(エジプトの典型的な軽食)屋の若い男性が、つかみ合いのけんかをする場面に出くわした。

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 エジプトのけんかはいつもそうだが、周りの民衆がよってたかって、あるものは仲裁に入り、あるものは高みの見物を決め込んで、大きな騒ぎに発展する。二人はかなり激しい殴り合いを演じ、若者の方は額や目の辺りから血を流すまでになったが、仲裁に入った男性も殴られて負傷した。

 ところが仲裁に入った男性は私服警官だったそうで、別の私服警官が雑貨屋の男性を捕まえ、警察への出頭を促した。ところが男性は店の中に逃げ込んで外に出ようとしなかったことから、警官は携帯電話で署員の出動を要請、数分でマイクロバス一台が雑貨屋の前に横付けにされた。

 何と七、八人全員が私服の警官だ。男性の妹らしき女性が現れて、泣き叫びながら兄を守ろうとしたが、私服の警官らに阻まれ、男性はマイクロバスの一番奥の席に押し込められ、往復ビンタを何度も食らった後、静かになった。一緒に様子を見ていたある女性は、男性はその後警察署でひどい拷問に遭うのだと、いかにも恐ろしそうに話してくれた。

 逮捕された男性の父親らしき老人が現れて、周りの人に嘆き、怒りと悲しみを訴え、けんか相手の血を流した男性に向かって怒りを発していたが、後の祭りだ。
 それにしても驚いたのは、一見労働者風の姿をした私服警官が至る所に配置されていたことだ。その付近には、高架の下に駐車場があり、車の陰で、麻薬が売買されたりする特に目を付けられている場所だとのことだが、「さすが秘密警察国家エジプト」と思ったひとときだった。

(S)

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