2008年04月24日

「タクシン頑張れ」ドリンク

タイから

 タイで栄養ドリンクと言えば、一瓶十バーツ(約三十四円)の「レッドブル」だ。日本で言えば、「オロナミンC」や「リポビタンD」といった人気商品に相当する。その栄養ドリンク市場に今月、新たな商品が登場した。その名も「タクシン・スー」(タクシン頑張れ)。値段も「レッドブル」と同じ十バーツ。

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 「タクシン・スー」というのは、クーデター前にタクシン元首相が反対派から「タクシン・オークパイ」(タクシン出て行け)と連呼され大衆運動を展開された時、支持派から「ナーヨク(首相)・スー・スー(タクシン戦え)」と叫び返し気勢を上げた言葉だ。

 当時のバンコクは、この「タクシン・オークパイ」と「ナーヨク・スー・スー」の綱引きのような政治情勢だったが、その喧騒(けんそう)の中で独り、商売を考えていた人物がいた。「タクシン・スー」を発売したサンスパーク社のラチャポン社長その人だ。タクシン支持者は農民やブルーワーカーが多いので、一個十バーツの顧客層とすれば十分手応えのあるマーケットでもあった。

 発売間もない「タクシン・スー」は現在、タクシン支持者の多いタイ北部と東北部で、ぐんぐん伸びている。一方で、野党・民主党の牙城である南部と知識層が多いバンコクでは、営業担当者が殴られたり、怒鳴られたりするケースが目立っている。

 それでも、営業担当者は店に置くのを拒否する店主に対し、「店主はタクシンが嫌いでも、労働者階級は、タクシンが好きだから売り上げは伸びる」と説明して回っている。

 しかし、この「タクシン・スー」はタクシン派にとって、詩情(市場?)に満ちた応援歌だけではない。タイ全土の売り上げ実績こそは、「タクシン支持層のつぶさな実態」を反映するであろう各選挙区の支持基盤を確認できる一級資料だ。

(T)

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