2008年04月26日

トンネルは古くて新しい?

韓国から

 李明博大統領の日本訪問を前に先日、青瓦台(大統領府)がソウル駐在の日本人特派員たちを食事に招いた席でのこと。大ベテランの記者が大統領室長にこんな質問をぶつけた。

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 「今回の訪日で大統領が(日韓間の)海底トンネルを提案するお考えはないですか。歴代大統領も言及しているし、夢のある話だと思いますがね」

 すると大統領室長は、「(大統領が建設会社の社長出身であることを皮肉って)私たちのことを“土木政権”だと言って、それでなくても大運河建設には反対が多いのに、その上、海底トンネルの話まで持ち出せば、野党から何を言われるか分からない」とかわし、記者たちを笑わせた。

 そのやりとりを見ながら思ったのは、日韓にとってトンネルの話は「古くて新しい」ということだった。

 「古く」は戦前、韓半島を占領した日本による一連の鉄道連結構想がある。その後、経済復興の忙しさや植民地支配の傷が癒えない戦後の長い期間にわたって、トンネル構想は水面下に押しやられたが、一九八〇年代になって日本の民間団体が提唱し、その後、日韓双方の学者が研究を進め、政治家たちも「将来の構想」としてしばしば語っている。

 財源確保や経済性、一部には治安に対する不安まで持ち出した懐疑論も少なくないが、語られるたびに話題になり、また報道機関の関心が高いのも、日韓に「新しい」可能性を開く魅力を感じる人もまた少なくないためだろう。

 大統領室長の答えは、新政権ならではの「新しい」ものだったが、この次、お目に掛かる機会があったら、ぜひとも中身で「新しい」ものを聞かせてください――。

(U)

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