2008年05月01日

行き過ぎた悪ふざけ

フィリピンから

 以前、フィリピンの刑務所で撮影された囚人のダンスが動画投稿サイトのYouTubeにアップされ話題となったが、今度は病院での手術の様子を撮影した映像がネットに流出し大きな波紋を呼んでいる。

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 問題の映像は誤ってスプレー缶を体内に入れてしまった男性の手術の様子を携帯電話で撮影したものだ。映像では医師が患者の体内からスプレー缶を取り出す際に「赤ちゃんが出てきた」などと冗談を言い、さらに取り出したばかりのデオドラントスプレーをその場で使っておどけて見せ、見物していた大勢の看護師らが大爆笑する様子が収められている。映像には手術室にデジカメや携帯電話を持ち込み手術の様子を撮影する、何人もの看護師と思われる人物の姿もあった。

 問題の映像は既にYouTubeからは削除されているが、あまりに非常識な内容に最初は冗談で撮影した「偽手術」だと受け取られていたようだ。

 一般人が考える医療現場とは懸け離れた不謹慎な映像は、医療機関の信頼を著しく損なう結果となり、政府が進めている外国人向けの医療観光プログラムへの影響も懸念されている。厚生省はこの事態を深刻にとらえ、関係した医師の免許剥奪(はくだつ)などの厳しい処分も検討している。

 どういう経緯で患者の体内にスプレー缶が入ったのか定かではないが、手術の最中に周りでこんなばか騒ぎされた揚げ句、無許可で撮影された手術中の姿をネットで世界中に発信されたと知った患者のショックは計り知れず、地元メディアの報道によれば病院側を訴えることも検討しているという。

 いくら冗談好きのフィリピン人とはいえ、命にかかわる現場での行き過ぎた悪ふざけは、笑って済ますわけにはいかないようだ。

(F)

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sekai_no_1 at 08:13│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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