2008年05月02日

失ったものと得たもの

米国から

 低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題が尾を引く米国経済。一般の市民の中にも、見せ掛けの好景気に躍らされ、不動産投資や関連した金融商品を買っていて大損をした人々が少なくない。一九九〇年代後半にチェコから米国に移住してきたチャペックさんもその一人だ。

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 チャペックさんは親類のツテで労働ビザを取得後、本業のトラック運転手のほか、副業を二つも掛け持ちしながら、奥さんのリュードミラさん、娘のリディアさんを養ってきた。

 ある日、友人から不動産ファンドを紹介されたチャペックさん。一念発起して、持ち家を担保に借金した上、将来のためにこつこつ貯(た)めたお金と併せて投資。そして、これが当たって、チャペックさん一家は一年も経(た)たずに大金持ちになった。

 しかし、むつまじかった夫婦仲は生活が潤うにつれ、冷めていくことに。ある時など、記者のアパートに遊びに来たチャペックさんが三時間にわたって、リュードミラさんへの不平不満をこぼしていった。

 その直後、チャペックさんは家出。帰ってきた時は弁護士を連れて、離婚を迫った。リュードミラさんは何とか、チャペックさんを引き止めようとしたものの、別居状態は変わらないまま。

 それが、昨年秋にサブプライム問題が拡大。かの不動産ファンドもあおりを食らって大損害を被った。一夜にして一文無しになり、持ち家も抵当に取られてしまったチャペックさんはリュードミラさんのアパートに転がり込むことに。

 今では、再びトラックの運転手をしているという。「よく受け入れましたね」と聞くと、リュードミラさんは「バブルは一時のことだけど、夫婦は永遠だからね」と答えた。

(N)

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