2008年05月05日

安全なホテルに宿泊を

エジプトから

 先日数日間、シナイ半島東部、イスラエルと国境を接する町ターバから、紅海のアカバ湾に沿って南部に点在するビーチ群を訪れた。その地域のビーチを持つホテル経営者は、宿泊客が素朴な原始生活を楽しめるようにと、宿泊施設はシャワーやトイレのない、大昔の草ぶきのテントを準備。電気も午後七時から早朝四時ぐらいまでしか使用できず、全く自然そのものの中で生活できるよう取り計らっている。

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 都会の騒音を離れた静寂の中で、昼は太陽と海を相手にして泳いでは寝そべり、時にはカニと戯れ、夜は、まばゆくばかりに輝く星空を見詰めながら、思いを巡らす快適さは何ものにも替えられない素敵(すてき)なことだ。

 だが、テントの中に入って寝付いた後、夜中の十一時半ごろ、ドンドンドンと入り口の戸をたたく者がいて、とっさに起き上がった。「誰だ」と叫んだら、意味不明の言葉が返ってくる。もちろん彼はアラビア語でしゃべっているので意味が分からない。とにかく「こんな夜中に何だ! 帰れ!」と日本語で怒鳴ったところ、男はそのまま帰った。

 しかし、もしこれが盗賊やテロリストだったらと考えると、自衛するための木刀一つ持ち合わせていない一人身の自分が、いかに弱い立場に置かれているかを実感させられ、身の毛もよだつような恐怖を感じた。

 翌朝気が付いたことだが、彼は蚊帳を持って来てくれたのだ。ただ、それを口実に強盗に変身する可能性もあるのだから用心が必要だ。

 そういえば、このビーチ一帯は二〇〇四年十月、イスラム過激派による同時自爆テロで三十四人が死亡している。こういう所へは単身で来るべきではないと反省させられた。特に邦人は狙われやすいことから、安全なホテルへの宿泊をお勧めする。

(S)

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