2008年05月09日

鉄板窃盗団

タイから

 屑(くず)鉄価格の高騰で、昨年あたりから東南アジアでも金属品の盗難が多発するようになった。日本では公園の滑り台やお寺の半鐘、霊園の線香台までが金属泥棒の手に掛かっているが、無差別型金属泥棒が横行している。文字通りの“盗難アジア”だ。


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 四日、タイの空の玄関であるスワンナプーム国際空港に窃盗団がクレーン車で侵入し、鉄道駅建設現場にあった鉄板千五百キロを奪い逃走した。この際、窃盗団は駆け付けた警備員二人を鈍器で殴り殺害した。この建築資材の鉄板は、市場価格でたかだか三万バーツ(約十万円)だ。決して人をあやめてまで、盗み出す価値があるとも思えない物だ。

 三月にはバンコクのノンジョーク地区で、少年グループが転売目的でボルトやナットを取り外したため、高さ五十メートルの鉄塔が突然、倒壊する事件も起きた。

 昨年、金属泥棒が出始めたころには、バンコクのバンナートラート道路の歩道橋の手すりが片方、金属のこぎりですっぽり切り落とされたことがある。

 しかし、この手すり泥棒に意外な“評価の声”が上がった。社会的インフラを自分の利益だけのために盗むのは、当然、制裁を受けるべき罪悪だが、片方だけ盗んで、一方を残し、何とか歩道橋として使えるようにしてあるというのが“評価”の理由だ。ただこの泥棒が、歩道橋の利便性を考慮して、片方を残したかどうかは不明だ。

 確かなのは時がたつにつれ、進行する公徳心の衰退に社会崩壊の黄信号がともっていることだ。走行中の車のフロントガラスに向けて石を投げる事件が多発しているのと合わせ、タイでは社会崩壊の危機感を抱く人が急増している実態が、アンケートでも明らかになっている。

(T)

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sekai_no_1 at 08:18│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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