2008年05月15日

さぼり議員対策で国会に施錠?

フィリピンから

 学校の生徒が教室で好き勝手して授業が成り立たない学級崩壊という問題があるが、フィリピンでは議員が勝手に議場を抜け出し法案を審議できない「国会崩壊」が問題になっている。

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 ある下院議員は、あまりにひどい定数不足に業を煮やし、議場の出入り口の施錠を提案した。世界的な食糧の高騰を受け、貧しい国民の所得税を免除するという重要な法案の審議にもかかわらず、議場を抜け出す議員が続出し、定数不足で採決が行えなかったからだ。

 下院議員は二百五十人余りで構成され、採決には過半数の議員の出席が必要とされる。つまり、百人以上の議員が何らかの理由で議場に来ていないか、途中で抜け出したということになる。

 結局、議場の施錠は、議員の人権にかかわるという実にもっともらしい理由と、「子供扱いするな」という圧倒的多数の反対意見で認められなかった。今後は点呼を増やすことで抜け出しを防止する方針だが、既に常識が崩壊している一部の議員に対し、どれだけの歯止めになるかは疑問で、罰則を設けるべきだとの意見も出ている。

 一般のフィリピン人といえば朝から晩まで働いても家族を養うのが精いっぱいで、最近は食糧の高騰や米不足の懸念で生活への不安は増える一方だ。しかし、そんな国民の苦労を尻目に大切な審議をほったらかし、何の用事か知らないが議場から抜け出し、どこかへ消えてしまう議員が大勢いるのはあきれるほかない。

 大統領弾劾など政治家同士の利権が絡むと徹夜でも審議するが、庶民の生活問題には関心が向かないようだ。選挙が終わると国民のことを忘れてしまう政治家はどこの国にもいるが、これだけ数が多いとさすがに心配になる。

(F)

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sekai_no_1 at 08:15│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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