2008年05月17日

師匠も賄賂に弱い?

韓国から

 韓国で五月十五日といえば「師匠の日」。何でも韓国語の表音文字ハングルを制定した民族の師匠・世宗大王にちなみ、その誕生日を陽暦に換算して定めたとかで、恩師に感謝の意を表したり、日ごろの労をねぎらうのが恒例となっている。

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 ところが、師弟間の情を育(はぐく)むだけなら問題ないのだが、韓国の場合、ここに保護者が割り込んでくる。子供が世話になっている担任教師に「チョンジ(=寸志)」といわれる袖の下を渡す、いうなれば賄賂(わいろ)攻勢である。

 知り合いの韓国人のM先生がひそかに教えてくれたのだが、昔も今も化粧品セットやデパートの商品券などが先生方の間で喜ばれるそうで、露骨な「金一封」も少なくないそうだ。

 こうしたチョンジが後を絶たないため、当局は受け取り禁止令を学校に言い渡し、当日、保護者が学校に赴きにくくするため、授業を午前中で打ち切って児童を自宅に帰らせたり、休校にしたりして予防のポーズを取る学校もある。もちろん(?)既にチョンジは先生の手元に渡っているため、意味をなさないのだが。

 それにしても驚くのは、チョンジをもらう先生たちの反応だ。良心の呵責(かしゃく)を感じているか否かは別にして、ほとんどは内心、チョンジを待っている場合が多い。そして、その効果はテキメンだ。前述のM先生も「もらった瞬間、教え子が何てかわいく見えたことか」と、自らの体験を“実況中継”するかのように語っていた。

 最近は携帯メールで先生に感謝のメッセージを伝える児童が増えているそうだ。ひょっとしたら保護者と先生の間でも、チョンジの受け渡しをめぐって携帯メールの送受信がなされているのかもしれない。

(U)

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sekai_no_1 at 08:11│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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