2008年05月22日

障害物競走の快感

中国から

 上海でテレホンカードを買った。街角の新聞売りから三十元(一元約十五円)のを買おうとすると、これは上海からしかかけられないが、五十元のだと地方からでもかけられるという。そういうものかと五十元のを購入した。その前の公衆電話で、取材のアポイントをとった。通話料金は一元余りだった。

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 そしてその夜、また電話をかけた。しかし、電話は通じない。よく見ると、一回しか使っていないテレホンカードの残金がゼロ表示になっていた。購入時、カードはちゃんとビニールで封印されていたが、カードの製造年は二〇〇一年とある。使い古しのカードの磁気を操作し、一回使えばそれで残量はゼロになるような違法カードだったのだ。

 上海在住の邦人元商社マンに、このことを話した。すると彼は、上海というのはそんなのばかりだという。彼はおもむろに、偽札の話をした。

 「この前、コンビニで三十元ほどの買い物をして、百元札を出し七十元のお釣りをもらった。すぐに買い忘れに気付いて、もう一度レジに立ち、さっきもらったお釣りで精算しようとした。だが、店主らしきおばさんがその金は受け取らないと言いだした。なぜ受け取らないのかと聞くと、その金は偽札だからというのだ」

 「あきれてモノが言えなかったが、店主の言い分はこうだ。偽札を受け取ったのはおまえだ。受け取った以上、偽札の所有者はおまえだ。その偽札で支払われたって、こちらは受け取る道理がないというのだ。日本では通用しない論理だが、中国ではこれが正論だ」というのだ。

 さすがに魔都・上海をしのばせる出来事らしいが、緊張の糸を張っていないと、たちまち身ぐるみはがされそうな旅を体験するのも、日本では決して味わえない障害物競走でもしているようで、それなりの快感がある。

(T)

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sekai_no_1 at 08:03│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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