2008年05月30日

ガソリン高騰の余波

米国から

 米国では、五月最終週の月曜日を戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)として、従軍中に殉職した兵士らをしのぶ。毎年、この日になると、退役軍人会が主役となって、あちこちの地方自治体で大々的なパレードが行われる。一方、米市民は一般的に、この日を「夏の始まり」という感覚でとらえている。

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 当然、この日は家族や仲間内でピクニックに行ったり、公園でバーベキューに興じたりする市民が多いのだが、今年はどうも様子が違った。メモリアルデーになると、気の合う友人らとニューヨーク郊外まで遠出。湖のある州立公園で一日つぶすのが定例となっているのだが、例年なら、公園の駐車場は満杯、空いているスポットを探すのに苦労するところ。

 しかし、今回は極端に車が少ない。というか、これぐらいなら、止めてある車を数えられる。さらに、周りの迷惑も顧みず、にぎやかなサルサ音楽を大音量で掛け、大騒ぎするヒスパニック系のパーティーもごくわずか。何とも、メモリアルデーというにはあっけない光景が広がっている。ガソリン高騰の折、行楽を出控える市民が多いと聞いていたが、「これほどまでか」と言うぐらい、見事な減りようだ。

 おかげで、行きも帰りも渋滞知らずだったのだが、あちこちで、パトカーに止められている車がちらほら。メモリアルデー前の週末になると、各州では自治体警察が合同で交通取り締まりに当たるのが、一種の風物詩となっている。

 地元紙「ザ・レコード」によると、ニュージャージー北部の五つの自治体警察が二十三日に行った取り締まりで、違反切符を切られた運転者は約千二百人。昨年よりもわずかに四十人減っただけだったという。外に出るのを控えれば、当然ながら検挙者も減少する……というわけではないようだ。

(N)

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